保証人の皆様へ
看護学部は、2023年に開設10年を迎え、700人余りの卒業生を看護師として送り出してきました。本学の校訓である「人になれ 奉仕せよ」の精神のもと、多くの卒業生が全国の医療施設の現場で活躍しております。
医療の進歩や社会情勢の変化に伴い、看護師に求められる役割はますます増えています。そのため、本学のカリキュラムは、こうした時代のニーズに即し、学生のうちから臨床判断能力を強化するために情報通信技術(ICT)を活用、地域医療構想を踏まえた実践的な学びの機会の充実、そして幅広い教養を通じて、多角的な視野を養うことを重要視しています。4年間で、看護師国家試験の受験資格および学士(看護学)取得のため、124単位の修得を求められますが、知識や技術の修得に留まらず、看護専門職として多職種と協働できるような人間性を育み、高い倫理観を備えた看護師の育成を目指しています。
本学部の特徴は、3年次の5月にチャペルで「派遣式」を執り行います。本格的な実習に向けて、校訓を具現化するためにどんな看護師を目指すのか、大学で何を学ぶのかを考え、宣誓文としてまとめます。派遣式は、看護師としての歩みを踏み出していくための第一歩として大切なイベントとなっています。専門職を目指すということは、並大抵の努力や学生一人の力だけでは成し遂げられません。学生の皆さまには、日々の講義・演習・実習はもちろんのこと、部活やサークル活動、アルバイト、趣味など学生時代にしかできない多くの体験を通して、自分の強みをみつけ可能性を広げ、人として大きく成長して欲しいと願っております。
成人を迎えたばかりのお子様が、自らの将来を見据え、決して容易ではない国家資格取得に向けて日々努力されている姿は、誇らしく感じられると同時にご不安も多いことと存じます。本学部では、アドバイザー制度を設けており、学生一人ひとりに担当教員が履修・進路相談、学修や健康に関する支援も行っています。また、毎年、「保証人懇談会」を開催しております。大学でのお子様の様子や就職活動など保証人の皆さまと情報共有の場とさせて頂ければと思います。お子様が充実した大学生活を送り、4年後に無事に看護師国家試験合格を勝ち取り社会で活躍できるよう、私たち教員も保証人の皆さまとともに並走してまいります。
保証人の皆さまにも本学部の教育にお力添え頂けますようお願い申し上げます。
2025年4月
関東学院大学看護学部看護学科
学科長 ケニヨン充子