授業紹介

2025年度基礎看護技術演習:感染対策に込められた意味を学ぶ 

看護学部2年生は、基礎看護技術Ⅱの演習において、個人防護具の着脱、滅菌物の取り扱い、滅菌手袋の装着といった感染予防に欠かせない手技を学んでいただきました。この演習は単なる手順習得にとどまらず、臨床現場で患者さんに安全なケアを提供するためにどのような意義があるかを理解し、実践できることを目指しています。 

演習では、ガウン・手袋・フェイスシールド・ヘアキャップといった個人防護具の着脱を練習することで、適切な順序と手順に従いながら感染リスクを最小限にする技術を学んでいただきました。また、清潔と不潔の境界に注意を払い、手や体の動き一つひとつに気を配りながら手袋を装着する練習を繰り返しました。その過程で、頭では理解できていても実際に行動に移す難しさに直面し、学生は緊張感とともに慎重さの大切さを体感しました。 

学生からは、「滅菌手袋の装着演習を通して、日常的に行われている医療行為の一つ一つに、感染予防という大きな意味があることを改めて実感しました。最初は、手順を頭で理解していても実際にやってみるとうまくいかず、特に清潔・不潔の境界を意識しながら動作することの難しさを感じました。手袋を装着する際に、不潔にならないように自分の手の動きや位置に集中しなければならず、緊張感がありました。臨床の現場では、こうした基本的な感染対策が患者さんの安全を守るために欠かせないものだと思います。今回の演習で学んだことを今後の技術練習や実習に活かし、正確で丁寧な手技を身につけられるよう努力していきたいです。」という感想が寄せられています。 

本学では、基礎看護学において臨床現場と直結する演習を積極的に取り入れています。学生が「なぜその手技が必要なのか」を考えながら繰り返し練習することで、根拠に基づいた行動と確かな技術を養い、将来患者さんに信頼される看護師となるための土台を築いています。

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