5月11日(土)に、第9回派遣式を実施しました。12グループで話し合った派遣式前プログラムレポート内容を、12名の派遣式委員が一つの「宣言文」にまとめました。新型コロナ感染症も徐々に落ち着いた時期に入学した学生は、1年次からの看護実習すべてにおいて臨地での実習を行うことができました。そのため、2年次までの実習体験をもとに、校訓を具現化するためにどんな看護師を目指すのか、そして大学時代にどのようなことを学ぶのか、についてまとめました。グループワークの結果、学生たちは校訓「人になれ 奉仕せよ」には自己理解を深め、自分を理解することで初めて他者に無償の愛情を向けることができるという意味が含まれていると解釈しました。そのうえで、目指す看護師像を「患者・家族に寄り添うために、自分がしてほしいと思う看護を考え能動的に行動することや、自分と価値観の異なる患者さんに対しても様々な視点から患者を理解しようと努力することであるとまとめています。加えて、学生は自分たちの看護の専門知識や技術の未熟さを自覚するとともに、「学生だからこそ、1人の患者さんと深く関わること」の重要性にも気づくことができていました。以上のことから、学生は全ての経験を無駄にせず、自身が経験したことから1つでも多くのことを学ぶことができるよう主体的に実習に取り組もう」と結論付けていました。
派遣式を終え、学生は看護を学ぶことについて「改めて看護師を目指す上で、自分がすべきことを考える機会となった」ことや「(看護師としての)責任感を改めて感じた」こと、「宣誓文を作成することで今までの大学で学んできたものを振り返り、これからに繋げることが出来た」という感想を述べていました。この宣言文は学生たちが考え抜いて作り上げたものであるからこそ、看護師になることへの真摯な態度や考え方が伝わり、今後の看護師としての人生の第1歩を歩み始める機会になったと考えます。これから、実習において、様々な人々や出来事に遭遇すると予想されます。その際に、10期生全員で作り上げた派遣式の「宣言文」に立ち返り、学生たちが理想とする看護を提供できるよう学んでほしいと考えます。