看護学部での教育活動を
紹介します。

豊かな人間性を培い、学生一人ひとりに向き合う対話型の教育、少人数教育、経験学習重視の教育によって学生の個性と知性を磨き、看護専門職として主体的に自立して専門性を発揮するための看護実践知、さらに多職種間で協働し地域社会と連携するための能力として、「倫理性」「自己・他者理解」「関係形成力」「課題解決力」「協働力」「自己研鑽力」を育みます。

4年間の学びのイメージ

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PICK UP授業(2022年度入学生)
看護実習(1年次 5月)

初年次に多様な場に身をおき、見学することを通して看護の対象の広さと多様さに触れることや、多職種との連携・協働の重要性を知ることで、専門職に必要な能力の素地を養うことを目指します。

<実習施設>  >>>
総合病院の外来や健康管理センター、小学校、教育委員会、地域子育て支援拠点、精神科病院デイケア、訪問看護ステーション

看護の統合と実践/統合実習 (4年 通年)

臨地実習の集大成となる実習です。 それまでの実習経験を踏まえ、理論と実践の統合を目指し思考を深めることによって、自己の看護観を育成します。 さらに卒業後、看護専門職としてのキャリア開発にむけて課題を明確にし、生涯学習者としての成長を促す契機とします。

<実習施設>
病院、介護老人保健施設、訪問看護ステーションなど

看護学部カリキュラム(2022年度入学生~)

共通科目

専門科目

卒業に必要な総単位数:共通科目22単位+専門科目98単位+自主選択科目4単位=合計124単位

各領域の科目紹介(一部抜粋)

【基礎看護領域】

科目:看護の基礎【1年次春学期】

看護の基礎は看護について学ぶ最初の科目で、看護学(看護の知の体系)全体の導入となる科目です。まず、看護の主要概念(ひと、環境、健康、ウェルビーイング、ケアリング、ホリズム、ヘルスプロモーション)やコミュニケーション、看護の定義について学びます。
さらに、職業としての看護の発展(ナイチンゲールの功績)、看護の対象、看護が行われる場、看護を実施するひと、チーム医療、多職種連携について学び、保健医療福祉における看護の役割や倫理について考えます。目標とする看護師についてイメージすることが後続の看護科目を学ぶ動機づけにもなります。

【療養支援看護学領域】

科目:療養支援看護学演習Ⅱ【3年次春学期】

健康障害が慢性的・長期的に経過する成人期から老年期の人が病いと共に生きることを支える看護と、緩和・ターミナルケアにおける倫理的課題や看護師の役割について考察します。問題解決に向けて看護実践に必要な理論や科学的根拠に基づいた知識を活用し、臨床判断能力や科学的思考力を養います。本演習では, 多職種連携ハイブリッドシミュレータ「シナリオ」やフィジカルアセスメントモデル「フィジコ」などを用いながら実習や臨床で活用可能なスキルを学ぶことができます。

【老年看護学領域】

科目:老年看護学概論【2年次春学期】

2年生の春から始まるこの科目では、老年看護学に関連する諸理論や超高齢社会における高齢者の現状を多角的な視点から学び、自分自身の高齢者観の形成を図ります。また、老年看護の機能と役割、高齢者ケアシステム、高齢者を尊重した援助のあり方について学修します。具体的には、講義だけでなく、実際に身近な高齢者にお話を聞く機会をもち、レポートやグループワークを通して高齢者理解を深めます。

科目:老年看護学演習【3年次春学期】

3年生の初夏と秋に体験する高齢者施設における「老年看護学実習」に必要な知識や技術をグループワークや演習を通して学修します。具体的には、現在の高齢者が歩んできた時代背景を調べるグループワーク、高齢者とのコミュニケーション、福祉用具や自助具の体験、高齢者向けレクリエーションの企画・実施、学びを総合した技術演習、その人らしい生活に向けたケアプランの事例展開などを行います。

【小児看護学領域】

科目:小児看護学援助論Ⅱ【2年次秋学期】

障害のある子ども・ハイリスク新生児と家族への看護、手術を受ける子どもと家族への説明と安全・安楽の援助、生活に医療を必要とする子どもと家族への支援、終末期にある子どもと家族の特徴と看護、成人の移行期にある健康障害をもつ子どもと家族への看護の役割と課題等に触れていきます。コウノドリを医療監修した神奈川県立こども医療センターの豊島医師、まだ日本に2か所しかないこどもホスピスの1つ、横浜こどもホスピスから津村専門看護師を講師としてお招きして、実際の子どもと家族の支援をモデルにした臨場感ある講義もしていただいています。

【母性看護学領域】

科目:母性看護学演習【3年次春学期】

母性看護学演習では、妊娠・分娩・産褥期にある女性と新生児への看護実践に必要な対象者の見方や臨床推論・判断の思考、技術を学びます。臨床推論方法は、教員自作の「虎の巻」、電子カルテやシミュレーター、VR教材を使用し、ブリーフィング(導入)→ワーク→デブリーフィング(振り返り)のステップを通して、修得します。加えて、妊婦健康診査、産褥期の復古の促進、授乳のケア、新生児の観察といった母性看護に必要な技術を学びます。臨床推論の思考過程を繰り返し学ぶことで「できる看護師」を目指します!

【精神看護学領域】

科目:精神看護学演習【3年次春学期】

精神科病棟における精神看護実践に必要な基礎的な知識や技術をグループワークやロールプレイ演習を通して学修します。具体的には,臨床現場でよく出会う精神疾患の事例を用いた看護過程とケースカンファレンス,実習病院である紫雲会横浜病院と静心会常盤台病院から看護師を講師に招き、入院患者への援助についてロールプレイを行い,臨地実習の準備をします。

【地域・在宅看護学領域】

科目:地域・在宅看護学概論【2年次春学期】

2022年のカリキュラム改正にて時間数が相当に増えた科目です。人間のライフステージに応じた疾病予防や健康増進に関する保険制度と仕組みを学びます。また人々の生活・暮らしに焦点をあて、どのような街や地域で人々が暮らしているのかを理解するための方法論を学びます。そしてご自宅で療養される方やその家族を対象に、その人らしさとセルフケアを重視した日常生活の援助、在宅での医療処置管理の支援、家族の介護負担軽減にも配慮したケアマネジメント等に関する基礎的な実践能力を養い地域包括ケアシステムの構築や、共生社会における看護の役割について理解を深めます。

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