3年次の小児看護学において、秋学期の小児病棟での実習を想定し、気管支喘息の幼児に対する「バイタルサイン測定」と「全身清拭」の技術演習を実施しています。技術演習の前には、気管支喘息の幼児とその家族への小児看護を考えるためのケーススタディを行なっており、その内容に基づいて観察項目や発達段階の特徴、子どもへの援助に求められる工夫を考えながら技術演習を行います。
バイタルサイン測定では、小児病棟で用いられる小児用ベッド、子どもの呼吸音聴診シミュレータ“小児ラング”、数少ない小児の身体診察シミュレータを用いて、バイタルサイン測定と全身観察を実践します。全身清拭では、モデル人形を用いて全身清拭・オムツ交換を実践します。実習病院の臨床指導者を招き、学生の実践内容に対する助言・指導を行なっています。学生からは、「オムツ交換が難しかった」などの声がありました。
小児看護においては、子どもの発達特性、体格、解剖性学的特徴等に応じた援助技術が求められるため、秋学期の病棟実習で、小児に関する基礎知識と疾患知識を掛け合わせて考え、それを実践できるようになることを期待しています。


