授業紹介
2022.11.18
横浜こどもホスピス:うみとそらのおうちを、小児看護学ゼミで見学しました。
地域との調和を目指したコミュニティー型こどもホスピス:うみとそらのおうちについて、地域の方々と作っている花壇や近隣の小学生が乗りにくるユニバーサルデザインのブランコ等、実際に目にすることで、そのコンセプトを実感しました。
お風呂やお部屋等を見学しつつ、開所1年となったうみとそらのおうちに訪れた子どもと家族の利用の様子を伺いました。食事を作る、お風呂に入る、誕生日会をする等、子どもと家族がしたいことを叶える、安心して過ごせる居場所であり、看護師や保育士がそれぞれのニーズを丁寧に聞き取って、その望む過ごし方ができるための環境づくりをしていることを知ることができました。
学生はブランコに揺られたり、ミニバイクに乗ったりして、子どもたちが体験している遊びも体験しました。うみとそらのおうちは、看取りの場ではなく、生命を脅かす病気と対峙している子どもと家族が、ふと病気を忘れるようなアットホームな環境のなかで過ごしながら、気持ちがほぐれていく場であることを体感したように思います。
子どもの看護に携わっていきたいと考えている学生たちにとっては、「病院だけでなく地域で過ごすという広い視野で看護を行っていきたい」など、ゼミ活動としての看護研究への示唆にとどまらず、子どもと家族の看護、ケアを考える機会になりました。